誰でもすぐ始めることができるけれど、半音がない打楽器・タングドラム。

あの曲を演奏したい!
と思ってもそのままでは演奏できず、移調が必要になることがあります。

じゃあ、結局どの調になるように移調したらいいんだ…?
未だに頭がこんがらがる筆者と一緒に、振り返っていきましょう。
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主なタングドラムの調
ドレミファソラシドが揃っているタングドラムは、私が確認した限りだと主に2種類。
① ト長調( Dmajor / #2つ / レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ / D E F# G A B C# D)
② ハ長調( Cmajor / #♭なし / ドレミファソラシド )
よって、楽器に合わせて「レ(D)」か「ド(C)」を「1」として数えていくことになります。
しかし、楽譜にある#の数は合っているのに、おかしくなる時があります。
それが、「短調」の存在です。
短調の場合
長調にはみんな、#♭の数が同じで、対となる調が存在します。
それが「短調」です。
ひなまつりの歌って、なんだか悲しめの雰囲気がありますよね。あの感じです。
これは、元となる長調の基準音を「基準音を含めて数えて、黒鍵4つ分下げた音」からスタートしたものとなります。(「平行調」というのですが、とりあえず置いといてOKです)
ト長調で説明していきましょう。
①ト長調(Cmajor)の基準は「ド」。
②「ド→シ→シ♭→ラ」と4つ数えて下げます。間に黒鍵がない時はそのまま次の白鍵へ。
(ややこしいですが、後々楽典の勉強をするのにやりやすい数え方だと思います。
ちなみに、このラ~ド間の間隔を楽典では短3度というらしいです)
③短調での基準音は「ラ」。 よって、#♭なしの短調バージョンは、イ短調。
(Aminor / ラシドレミファソラ)
弾いてみると、実際なんだか暗く感じるかと思います。
結論
つまり、タングドラムの「短調」を合わせた調の一覧は以下の通りとなります。
①ト長調( Cmajor )/ イ短調( Aminor )
(#♭なし / ドレミファソラシド / ラシドレミファソラ )
②二長調( Dmajor )/ ロ短調( Bminor )
(#2つ /レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ / シ ド# レ ミ ファ# ソ ラ シ)
よって、移調を考える時はこれだけ考えると分かりやすいです。
①「Cmajor(ト長調)」と表記のある楽器 → 「ド」か「ラ」を「1」とする
②「Dmajor(二長調)」と表記のある楽器 → 「レ」か「シ」を「1」とする
これでダメなら、おそらく調以外の臨時記号があると思います。
これは楽器1台ではどうにもならないので、他の音を入れるなどのアレンジが必要となります。
他の調の楽器もあるはずなので、「これはどうなの?」などあれば教えてくださいね!
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