こんにちは。マーニャ です。
いよいよ、梅雨が始まりましたね。
ジメジメする日が続きますが、湿気に負けずに過ごしていきたいですね。
さて今日は、ルネサンス期に活躍したスザートという作曲家が作った舞曲についてのお話です。
吹奏楽経験のある方は、どこかで聞いたことのある名前かもしれません。
ラップハープの元となった古楽器が活躍した時代の話なので、よければ最後までお付き合いくださいね。
ラップハープの元、サルテリーが活躍した中世の作曲家
ラップハープの元だと考えられる中世の楽器に「サルテリー」というものがあります。
形は色々ありそうですが、ラップハープをさらに大きくした感じの楽器だそうです。
その、サルテリーが活躍したと思われるルネサンス時代の作曲家の一人が、ティールマン・スザート(1500頃〜1562頃)さん。
「フランダースの犬」の舞台となったネーデルラントのアントワープで作曲活動だけでなく、出版業者としても活躍した人です。
実は、スザートさんの名前は学生時代から知っていました。
というのも、吹奏楽には8人前後の編成で参加するアンサンブルコンテストという大会があり、そこで「スザート舞曲集」という名でよく演奏されていたのが、このスザートさんの舞曲でした。
サルテリーについて調べていると、丁度時代が被るなぁと思い、古楽器での演奏がないか調べてみました。
すると、意外な結果に…!
編成によって全然違うスザート舞曲
想像していた金管のスザート舞曲はこちら。
そして、こちらが当時演奏されていたであろう、スザートのダンスリー(舞曲集)
【古楽】スザート舞曲集
元は、リコーダーの可愛い音色がメインの軽快な舞曲だそうな。
聞き覚えのある、金管バンドのスザート舞曲とはテンポ感も重厚さも違って驚きました…!
もはや、踊りと王の行進くらい差があると思います。(勝手なイメージ)
きっと、前者は後から金管用に編成されたものなのでしょう。
聞き比べてみると、楽しかったです!
勢いで楽譜も入手してしまったので、いつかラップハープでの演奏もお届けできるようになりたいです。
古楽器編成の方は、Amazon Music Unlimitedで聴くことができるようなので、興味のある方は調べてみてくださいね。

金管版の音源はこちら。
古楽器版はこちら。
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