あのゲームのジョブは実在していた?十三世紀のハローワーク


今回は、小説ではなくて専門書に近いジャンルの本をご紹介します。

タイトルは、グレゴリウス山田さん著、“十三世紀のハローワーク”

元は同人誌だった本だったものが大ヒットし、書籍化されたそうです。

見た目は、ゲームをされない方から見るとちょっと敬遠しがちになるかもしれませんね…。

しかし、作りがしっかりしており、中世ヨーロッパの歴史好きの方は読んで損はない本ですよ!

内容

ファイナルファンタジーをはじめとするRPGゲームで、主人公たちはジョブと呼ばれる職業を身につけています。

それによって、得意とする技能が違ったり、必殺技が変わったりします。

例えば、剣士なら力強くて剣技を覚えたり、白魔法使いなら賢くて回復魔法が得意になったり…。

例は極端ですが、私たちの仕事も接客業の方が対人スキルを身につけたり、IT企業の方がプログラミングスキルを使えたりと、同じですね。

この本には、よく名前は聞くけど、実際にはどんな事をしていた人たちだったのかが書かれています。

目次を見ると、吟遊詩人、ベルセルク、ジプシー、剣闘士、異端審問官など聞き覚えのあるものから、

理髪外科医、ランツクネヒト、キプカマヨク、コーヒー嗅ぎなど馴染みのないものまでずらり。

中身は、ゲーム風の絵を交えながら職業ごとの解説、得意技能、社会的な立ち位置などについて説明されています。

その職業が必要とされた背景や、関連した他の職業についても細かく書かれており、当時の様子を知る上でも興味深い内容となっています

また巻末には、各職業が実際に過ごしていた環境が“ステージ”として絵になっていて、

当時はこんな生活だったんだねぇ…と想いを巡らすことができるのも面白いです♪

感想

とにかく、情報量が半端ないです。

私がこの本を入手したのは1年半くらい前でしたが、まだ読み切れていないページがあるくらい。

これだけの情報を集めて纏めた著者に、素直に頭が下がります。

ただ、絵が多くてとっつきやすい反面、逆に絵の中の情報もかなりのものなので、頭に入りづらいかな…?と感じることもありました。

それだけ内容が濃いのです!

一気読みするには、あまりにも情報量が多いこの本。

私は、手に届くところに置いておいて、ふとした時に気になるページをめくる感じがちょうどいいかな?と思います。

いつ開いても、新たな発見があって楽しい本です♪

普段役に立つかはさておき、つい知りたくなる。そんな探究心を満たしてくれる一冊です。

ゲームの舞台設定が作られたルーツを探りたい方や、歴史好きの方にはおすすめですよ!

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