今日は、久しぶりに本の紹介を。
デボラ・インストールさんの「ロボット・イン・ザ・ガーデン」です。
2022年に、二宮和也さん主演で映画化もされました!

気晴らしにどこか遠い所行きたい!

可愛いものに癒されたい!
という方にオススメです♪
あらすじ
舞台はAIが発達し、アンドロイドが家事や仕事をこなす近未来のイギリス。
主人公のベンは、両親から譲り受けた家で漫然と過ごし、それに呆れた妻とは破局寸前という崖っぷち状態…
そんなベンの家の庭先に、四角い胴体に四角い頭が乗った旧型ロボット、タングが現れます。
そんなタングの由々しき事情から、ベンはタングの作り主を探して、アメリカへ旅立つことに。
ベンとタングの旅の行く先には、何が待っているのでしょうか?
感想
ロボットのタングがとにかく可愛いです。おそらく、2〜3歳くらいの子くらいの知能なのでしょうか。
嫌なことは、「やだ」。
あれがしたい、これが欲しいと駄々をこねるタングの姿はまさしくイヤイヤ期のそれで、微笑ましいです。
完璧に仕事をこなす最新型のアンドロイドとは対照的に、何もできず人間の子どものようにわがまま放題のタング。
ロボットを”ただの道具”とみなすこの世界の価値観とは真逆をいく、つい可愛がりたくなる存在ですね。
そんなタングとの関わりや、旅先での様々な人との出会いの中で、同じく何もできなかったベンが共に成長していく姿に感動しました。
旅先での描写も豊かです。車内のカーラジオを巡るやり取りなど、にんまりできる場面もちらほら。

一緒に旅をしている気分を味わえるので、旅行好きの方にもお勧めの本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
表紙の可愛らしさに手に取った本でしたが、ボリュームもあって楽しめました。
分厚めの文庫本でしたが、文章は割と柔らかいので、読みやすいですよ。
ベンとタングの珍道中にハラハラしたり、ほっこりしたりすること間違いなしです。
続編もあるそうです…と書こうと思ったら、なんと5作目まで出ていました!
気になった方は、ぜひまとめて読んでみてくださいね。
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