今日は、この間図書館で借りて印象的だった本の話を。
フィリップ・リーヴ作、”アーサー王ここに眠る”という本です。
アーサー王伝説というと、名前は有名ですがそこまで中身を知らない方も多いのではないでしょうか。
私もなかなか手を出せずにいたんです…!
この本は、アーサーに仕えた吟遊詩人の側仕えだった少女の手記という形で描かれており、アーサー王伝説に詳しい方もそうでない方も楽しめると思います。
簡単に紹介していきますね。
あらすじ
主人公は、みなしごの少女グウィナ。
彼女はとある領主の元で働いていましたが、ある日突如やってきた騎馬の集団に領地が焼き討ちされてしまいます。
そこから命からがら逃げ延びた先で、吟遊詩人のミルディンに拾われます。
それ以降、彼と行動を共にすることになったグウィナの生活は一変することに…。
感想
伝統的な物語がベースになっていることもあり登場人物の言葉はやや固めですが、全体的に読みやすい印象でした。
風景描写もかなり豊かで、グウィナたちが征く旅の様子が感覚的に伝わってくるようです。
序盤から世界観にグイグイ引き込まれる一冊でした!
また、アーサー王と聞いて剣と盾の世界を想像していましたが、直接戦わない人物から語られる物語というのが新鮮でした。
中でも物語の中核ともいえるのが、グウィナが仕えることになる吟遊詩人のミルディン。
彼は、アーサーに仕え、魔術師とも呼ばれ皆から一目置かれる存在です。
後世に英雄として伝説となるほどの人物の側では、彼のような人物が大きな役割を果たしていたのでしょう。
彼が操る魔術が、メラゾーマ的なものなのか、はたまた偉大なる存在を召喚するものなのか…?
その正体は、ぜひ読んで確かめてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
実際のアーサー王伝説とは違う展開もあるかもしれませんが、こういった視点で語られる物語もいいですね!
風景描写が本当に良くて、読みごたえもあるので、いつもと違った騎士道物語を読みたい!英雄たちと旅をする気分を味わいたい!という方にぜひお勧めしたい本です。
見つけることができた方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
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