楽譜の頭にシャープやフラットが!いろんな調の楽譜でラップハープ を楽しもう!(後編)

ラップハープ

こんにちは。マーニャです。

5月も後半になり、いよいよ夏が近づいてきましたね。

私は、早くも先週あたりからそうめんデビューを果たしました(笑)

季節の変わり目なので、皆さんも体調にはお気をつけて…!

さて、今日は前回お話しした様々な調号の楽譜をラップハープで楽しむ方法の続きです。

前回は、

①ラップハープの弦を半音上げる、または下げる

という方法によって、楽器側を#、♭のついた楽譜に合わせてあげるやり方でした。

今回は逆に、楽譜をラップハープに合わせて書き換える方法です。

楽譜の書き換えなんて、やったことないよ?!

という方も、市販の楽譜を真似して書くことができれば大丈夫!

便利なものがあるので、ぜひご覧いただければと思います。

②楽譜をラップハープの音階(ト長調)に直す

結論から言うと、

手元にある楽譜の音を全体的に上げ下げ(移調)して、ラップハープの元々の状態であるファだけに#がつく調(ト長調)にしてしまえればOKです。

…文章だけ読んでいるとよくわからなくなってきますね?

なので、ここはパソコンの楽譜作成ソフトの力を借りることにします。

音楽に詳しい方も、調号の多い楽譜を移調したい時に使えると思いますよ!

MuseScoreを使って書き込んだ楽譜を丸ごと移調する

使うソフトはMuseScore。

パソコンに繋げる電子ピアノのような楽器をお持ちの方は、直接弾いた音を楽譜にすることができるのでぜひ、下の記事を見て試してみてくださいね!

楽譜を打ち込んでいきます

画面に従って真っ白な楽譜を出したら、クリックで打ち込んでいきます。

楽譜の種類は、ト音記号だけの1行のもので大丈夫です。

黄色の〇のついたボタンを押してから、右に並んだ音符を押すとその音符を楽譜上に置けます

打ち込めたら、上の方にある「編集」から、「すべて選択」をクリック。

すると、楽譜全体が青くなります。

その状態で、キーボードの ↑ ↓ ボタンを押すと、楽譜が半音ずつ上がったり下がったりします。

できるだけ、ファだけにがつくように調節しましょう。

(途中で臨時記号のある楽譜は、どうしてもそれ以外に#、♭がつくので、できるだけ違和感を感じない他の音で代用してください)

こうして、楽譜がト長調(ホ短調)になればとりあえず完成です!

あと、低いソ~高いソの音域からはみ出た場合は、そのフレーズを1オクターブ上げ下げするなどして音域内に入るように調節しましょう。

(メロディでない音は、カットしても大丈夫です)

お疲れさまでした!

楽譜の調を変える時の考え方

ここからは、楽譜の調を変える時の考え方をざっくり説明していきます。

難しい話はいいや、またはもう知ってるよ!という方は読み飛ばしちゃってください。

楽譜の調の主となる音を移行して演奏することを移調といいます。

例えば、ドから始まるドレミファソラシドの音階があるとします。

これを全体的に少し上げて、ソから始まるようにすると…

ソラシドレミファ#ソになりました!

ソから始めると#が増える訳

ファに#がつくようになりましたが、これには深い訳が。

隣り合っている音と音の間の間隔を、半音の数でカウントしているからなんです。ピアノでいう黒鍵部分にあたるものですね。

例えば、ドとレの間には黒鍵のド#があります。

つまり、ドとレの間には半音2つ分の間があることになります。

このまますべての音と音の間が半音2つ分だったらいいのですが、ここでピアノの鍵盤を見てみましょう。

ミとファシとドの間には、黒鍵がありませんね。

なので、この2つの場合だけは、音と音の間が半音1つ分というカウントになります。

移調というのは、音同士の間隔はそのままでそのまま横にずらしただけの状態のことをいいます。

パソコンでいうなら、元のデータ(楽譜)を、書式をそのままにコピーして、横にずらして張り付けた状態ですね。

これを、さっきのドレミファソラシド(ト長調)とソラシドレミファ#ソ(ホ長調)にあてはめると…。

   ファ    
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
1つ
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
1つ
 
        ファ# 
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
1つ
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
2つ
 半音
1つ
 

こんな感じになります!

楽譜の頭についている#や♭の数で、その曲の調が分かるので、下の表の「音階の始まりの音」をチェックしてみてくださいね!

 #がつく音 音階の始まりの音 
 (調の呼び名)
#1つファ ソ(短調はミ)
(ト長調、ホ短調)
#2つファ、ド レ(短調はシ)
(二長調、ロ短調)
#3つファ、ド、ソ ラ(短調はファ#)
(イ長調、嬰へ短調)
#4つファ、ド、ソ、レ ミ(短調はド#)
(ホ長調、嬰ハ短調)
#5つファ、ド、ソ、レ、ラ シ(短調はソ#)
(ロ長調、嬰ト短調)
#6つファ、ド、ソ、レ、ラ、ミ ファ#(短調はラ#) (嬰ヘ長調、嬰二短調)
#7つ 全部 ド#(短調はラ#)
(嬰ハ長調、嬰イ短調)
♭がつく音  音階の始まりの音
(調の名前)  
♭1つ ファ(短調はレ)
(ヘ長調、二短調)
♭2つ シ、ミ シ♭(短調はソ)
(変ロ長調、ト短調)
♭3つ シ、ミ、ラ ミ♭(短調はド)
(変ホ長調、ハ短調)
♭4つ シ、ミ、ラ、レ ラ♭(短調はファ)
(変イ長調、へ短調)
♭5つ シ、ミ、ラ、レ、ソ レ♭(短調はシ♭)
(変二長調、変ロ短調)
♭6つ シ、ミ、ラ、レ、ソ、ド ソ♭(短調はミ♭)
(変ト長調、変ホ短調)
♭7つ    全部 ド♭(短調はラ♭)
(変ハ長調、変イ短調)

まとめ

今回は、様々な調の楽譜をラップハープで演奏するために楽譜をト長調に書き換える方法をご紹介しました。

楽譜作成ソフトのMuseScoreがあれば、お手持ちの楽譜を真似して打ち込むだけで簡単に調を変えることができるので、パソコンをお持ちの方にはお勧めの方法です!

ただし、ちょっと曲の雰囲気が変わるのと、MuseScoreなしで自力でやろうとするとちょっと面倒くさいのが難点ですね…。

楽器の弦を触るのに抵抗がなければ、私は楽器の弦を楽譜の調に合わせる方が簡単だと思います。

前回の記事でその方法もご紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。

楽譜通りに弾くと、ラップハープの音域である低いソ~高いソに収まらない場合などには使えるテクニックだと思うので、必要に応じて使い分けてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました