手に汗握る展開の、東洋ファンタジー小説!火狩りの王


今日は、久しぶりに本の話です。

タイトルは、日向理恵子さん作の小説、“火狩りの王”

単行本で3巻まで出ている、シリーズもののファンタジー作品です。

あらすじ

舞台は、人類最終戦争後の世界。

この世界の人々は、火に近づくと体が発火してしまう病原体に侵され、結界に守られた土地での生活を余儀なくされています。

都市もありますが、異能を操る神族によって統治されており、貴族を除く人々の生活は良いものとは言えません。

その中で、人が無事に使うことができるのは“炎魔”と呼ばれる魔物が身体の内に持っている火のみ。

“炎魔”を狩り、人々に火の恵みをもたらすのがタイトルにもある“火狩り”と呼ばれる狩人です。

彼らは、武器となる三日月型の火狩りの鎌を携え、“狩り犬”と呼ばれる犬をパートナーとして連れています。

そんな中、火狩り達の間で語られる伝説がありました。

「虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉が、地上に帰ってくる。膨大なエネルギーを抱える〈揺るる火〉を狩った火狩りは、火狩りの王と呼ばれるだろう」と。 

Amazonより

主人公は、ある火狩りに身を賭して命を救われた11歳の少女、灯子と”雷火”という武器を開発する15歳の学生、煌四

2人は、この世界でどのように生きていくのでしょうか。

感想

3巻まで読みましたが、文字もそう細かくないので一気に読み切ってしまいました。

人の名前や服装から見て、日本や中国に近い世界のようです。

全体的に、救いが無く暗い雰囲気の世界観ですが、その分良い意味で生々しさがあると思います。

登場人物がその日一日を生き抜こうとする気概、うっそうと垂れ込めるような森林の描写などが、ダイレクトに伝わってきます。

設定や描写もかなり細かく作られており、主人公達と一緒にその世界に足を踏み入れたかのような没入感があって良かったです。

ただ、人も沢山死ぬし、描写も生々しいので明るい雰囲気のファンタジーを求めている方にはちょっときつい…かな?

東洋風ダークな雰囲気のファンタジー大作が読みたい方には、おすすめしたいシリーズです!

表紙は十二国記の人!

ちなみに、表紙をはじめとする挿絵は十二国記やロードス島戦記で有名な山田章博さん。

戦闘シーンの描写が多く、挿絵だけで圧倒されました…!

そちらの作品が好きな方には、たまらないですね!

まとめ

以上、小説  “火狩りの王” の感想でした。

タイトルや表紙がかっこよくて、つい手にとってしまう一冊です。

きっと、十二国記や守り人シリーズのような世界観が好きな方は読んで損のない作品だと思います!

2020年3月現在、単行本で3巻まで出ています。だんだん物語の核心が見えつつあるので、続きが楽しみですね!

私は、1週間ほどで軽く一気読みしてしまいました!

東洋風のファンタジー大作が読みたい方は、ぜひお手に取ってみてくださいね。

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